パルスサーベイとは何か?導入のメリットから、ES(従業員満足度)向上につながる運用方法まで徹底解説今回はES(従業員満足度)向上につながる従業員調査の手法として、注目を集めるパルスサーベイについて徹底解説します。名前を知っているものの、運用方法やメリットといった細かい部分までは把握できていないという方はぜひチェックしてみてください。

そもそもどういったものなのか、また具体的な実施方法はどのようなものなのかを、イメージできるように説明します。パルスサーベイが自社にとって必要なものなのか、この記事をもとに検討していただけると幸いです。

パルスサーベイとは

パルスサーベイは従業員満足度(ES)を測る際に用いられる従業員に対する意識調査の一種です。ES調査には様々な方法がありますが、他の手法と比べてパルスサーベイが特徴的なのは、実施頻度の高さにあります。

具体的には、1年に1回の年間行事のように行うのではなく、日報・週報・月報のように業務習慣の一部として調査を実施するのです。

そもそも「パルス」とは、「脈拍」という意味。人が脈拍を計測して健康状態を確認するように、企業が健全な状態であるかどうかを、サーベイを通じてチェックするのです。そのため高い頻度で、一定のサイクルを保って実施することが重要になります。

そして高い頻度で実施できるよう、パルスサーベイは1回の所要時間が短時間に設定されているという特性もあります。具体的には1回5分~10分程度で、毎月実施したとしても回答する従業員にとって大きな負担になることはありません。

●パルスサーベイが生まれた背景

このようなパルスサーベイが生まれた背景には、受ける側だけでなく、実施する側にとっても既存のES調査が負荷のかかるものだったという理由があります。全従業員に対して案内を行って調査を実施し、結果を集約し、分析するには相応の時間がかかりました。

なかには1人に負荷が集中しないように、従業員満足度向上委員やESチームといったグループで対処している企業もあるでしょう。負担軽減のために外部に結果集約と分析を任せることもできますが、実施日当日にサマリーが返ってくるES調査はほとんど見かけません。

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●パルスサーベイのメリット

先にも述べたとおり、パルスサーベイは従業員負荷が少なく、高頻度で行われるため、従業員にとって習慣化されやすいことも特徴です。一度習慣化されてしまえば、日々のToDoやメールを確認するように、当たり前の業務として対応することが可能です。

また、年に1回・半年に1回といった調査とは違い、各種数値をリアルタイムに把握できる点も大きなメリットだといえるでしょう。年に1回~数回の調査では、結果にあらわれている数値が古くなることを避けられません。

パルスサーベイなら、「モチベーションが高い」、「仕事に満足できていない」、「周囲との連携がうまくいっていない」といった状態がリアルタイムにわかります。そのためチームのマネジメントに活かしやすく、リーダーはメンバーを支援しやすくなるのです。

このような1人1人の状況に寄り添ったリアルタイムなフォローは、働く社員に「上司・会社が、常に自分のことを気にかけてくれている」という印象を抱かせます。結果として、会社に対する愛着が湧き、従業員エンゲージメントの向上にもつながるでしょう。

さらにパルスサーベイは、組織において簡易なストレスチェック・メンタルヘルスチェックとしても有効です。メンバーとより良い関係を築き、長期的に活躍できる環境を作っていきたいというリーダーや管理職にとって強い味方となるでしょう。


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パルスサーベイの具体的な実施方法

このような特徴のあるパルスサーベイですが、実際にどのように実施すればいいのでしょうか。前述の通り、パルスサーベイには既存のES調査とは異なり、受ける側と実施する側の負担を軽減できるという特徴があります。

この特徴の効果を感じられるようにするためにも、まずは下記のような手順で実施に必要な要素を決定していきましょう。

【パルスサーベイの具体的な実施方法

▼ サーベイ対象者を決める
 →全従業員/特定部署/特定クラス/特定以下の経験年数 など

▼ 実施サイクルを決める
 →日に1回/週に1回/月に1回 など

▼ FBのタイミングを決める
 →サーベイ後すぐ/一定期間の推移を見てから など

▼ 質問項目の数と内容を決める
 →1回あたりの質問数/選択形式の回答もしくは自由記述での回答 など

上記の要素を決めることができればサーベイは最適なかたちで実施できるはずです。逆にこれらの部分が曖昧なままだと、「正しいサイクルでサーベイを実施できない」、「せっかく自動集計されるサーベイの結果をうまく活用できない」という事態に陥りかねません。

そうなってしまえば、受ける側・実施する側の負担にならない形で運用することや、リアルタイムに従業員の状態を把握することが難しくなります。

 


とはいえ、パルスサーベイのシステム自体を自社でイチから開発するのは現実的ではありません。 上記はパッケージ化され、商品としてリリースされているパルスサーベイシステムを導入し、自社内で運用するフェーズを想定しています。

上記の準備が整えば、計画に則って運用を行うだけです。一定のサイクルに従ってサーベイを発信し、自動集計される結果をもとに、本人もしくは上長へFBをしていきましょう。

また、サーベイを受ける側に、回答内容によって不利益を被ることがないこと、そしてサーベイの結果を何に使用するのかをあらかじめ説明しておくことも大切です。少しの疑問や不信感があるだけで、率直な回答を引き出せなくなります。

従業員の業務習慣に溶け込み、潜在的な言葉や考えを引き出しやすいパルスサーベイだからこそ、うまく運用したいものです。

パルスサーベイの具体的な事例

ここまで概要や特徴、実施方法を見てきたパルスサーベイですが、具体的なサービスとして「Geppo(ゲッポウ)」を紹介したいと思います。

Geppoの公式サイト


<公式サイト>

https://www.geppo.jp/

Geppoはパルスサーベイによって人事課題の可視化を実現する、従業員のコンディション変化発見ツールです。

Geppoのパルスサーベイの特徴は「簡略さ」と「一覧性」です。たとえば、質問項目として用意されているのは「仕事満足度」、「人間関係」、「健康」に関する3つだけ。それらをスマホアプリで毎月対象の従業員に送るという形でサーベイは実施されます。

さらに回答された内容は従業員のコンディションとしてシステム内でまとめられ、各ダッシュボード上にサマリーとしてストックされるのです。各回答者の健康状態やモチベーションが可視化され、メンタルケア・パフォーマンス向上支援を行うことができます。

サーベイ実施側にとっても、回答側にとってもストレスなく使えるGeppoはすでに多くの企業に導入されています。エイベックス、リコー、NTTデータ、日清食品ホールディングスなど、業界問わず様々な企業から支持を得ています。

Geppoの導入企業


<導入企業一覧ページ>

https://www.geppo.jp/#introducedCompanyList

また、公式サイト上で導入各社の活用事例を紹介しています。会社規模は大手からスタートアップまで大小様々で、業界もIT、医療、人材、飲食など実に多様です。下記活用事例ページを見れば、パルスサーベイを導入するイメージをより具体的に持てるでしょう。

<活用事例一覧紹介ページ>
https://www.geppo.jp/blog/tag/geppo導入事例

④導入を検討する方法

パルスサーベイを導入した企業へのインタビューでは、それぞれの人事課題を解決するためにパルスサーベイを導入したという回答を頂いています。たとえばそれは「予期せぬ離職の防止」や「モチベーション向上」、「コミュニケーション活性化」などです。

これは企業が抱える人事課題が多種多様であると同時に、パルスサーベイはどの課題にも対応できることを意味しているといえます。導入後に新たな課題が可視化されたとしても、パルスサーベイなら想定していなかった課題にすら対処できる可能性が高いのです。

この「どんな課題も対応できる」ということは、ある意味でパルスサーベイ導入の最大のメリットといえるかもしれません。今何か具体的な課題があるとして、それが解決されたとしてもパルスサーベイの存在が組織にとって無駄になることはないのです。

また、数あるシステムの中から導入を検討する際には、実際の事例から使用感や課題を改善するイメージを想像できるものにすべきです。パルスサーベイは定期的に使用してはじめて効果がでるものなので、事実としてビフォー・アフターの状態を知ることは重要です。

⑤まとめ

近年耳にする機会が増えてきた「パルスサーベイ」についてまとめてきましたが、いかがでしたか。パルスサーベイは企業にとっても従業員にとっても大きな負担になることなく、組織のコンディションを把握することができるツールです。

具体的な課題を抱える組織にとっても、漠然となにかがうまくいっていないという組織にとっても、まず現状を把握することは重要です。その際、従業員1人1人の声を集約し、個人と組織の双方の状態が把握できるパルスサーベイは、価値あるものだといえるでしょう。

組織をより良くしようとする機運が高まっているなら、ぜひ導入を検討してみてください。


<参考文献>
https://www.kaonavi.jp/dictionary/pulsesurvey/
https://jinjibu.jp/keyword/detl/930/
https://bizhint.jp/keyword/37813
https://bizhint.jp/keyword/251916

 

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