定量分析により離職率の改善が見え、配信対象増加を行った事例

By Geppo編集部 |
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Geppo編集部
カテゴリー: 人事異動 Geppo導入事例 人材育成

 

20226月から、新卒2年目と中途1年目の合計約500名でパルスサーベイを活用する中で離職率改善の効果が定量的に見えたため、対象人数を約1,200名に拡大することに。

どのような運用を行い効果を感じていただいたか、日産自動車株式会社様にお伺いしました。


 


  1. Geppoの運用体制
  2. Geppo導入効果
  3. 面談のポイント
  4. 今後の展望

1.Geppoの運用体制

―――現状Geppoをどのように運用いただいていますか?

ご担当者様:導入当初は新卒2年目と中途1年目の計約500名を対象に行っておりましたが、効果を実感したため現在は1年目~3年目までの計約1,200名に拡大し運用しています。


配信後の運用としては、アラートが出た際に毎日メールが配信されるよう設定を行っており、そのメールから対象者を確認し、「もし仕事、人間関係、健康のことでご不安がある場合、人事面談の機会を設けます」という形で人事面談を打診します。
希望した方にのみ面談を実施し、人事部だけで解決できないケースにおいては、各部を総括している管理職(限定管理者)と情報共有・連携をしながら回答者の課題解消に向けた取り組みを実施しています。

 

―――Geppoの導入背景と効果実感についてパルスサーベイと組織サーベイそれぞれ教えてください。

ご担当者様:限定管理者は役職者に限っており、率直な回答を収集するという目的で回答者の直属の上長は避けるように設定しています。また、回答者から見て直属の上司にはGeppoの回答結果を開示しないでいただくよう、ルールとしてお伝えしております。これも、心理的安全性を担保して本音で回答してもらうために社内で策定したルールとなっております。

2.Geppo導入効果

―――Geppo導入の効果をどのようなところでお感じになったでしょうか?

ご担当者様:まずはなにより、定量的に退職率が下がったことを確認できたことが効果の実感につながっています。

Geppo導入により入社直後の若手の状態の見える化や生の声を拾うことができたことで、具体的な部署内のローテーションや部署間の異動などにも役立てることができました。

Geppoを起点とした配信対象者とのコミュニケーションも導入前に比べて増加し、上司からの情報共有もより円滑に行えるようになりました。

また、これまで課題感として持っていた中途社員へのフォロー不足(期待値の高さから十分なフォローができておらずガイドラインに提供にとどまっていた)や、新卒/中途問わずNew Comerをサポートする風土醸成にもGeppo導入が寄与したと考えています。

 

 ―――配信対象者を拡大するにあたって障壁はありませんでしたか?

ご担当者様:もともと限定管理者を中心に積極的に活用しているので、管理者の運用課題は大きくはないと思っています。ただ、管掌範囲が広がることにより、アラート対応が属人的になり組織によって運用レベルが異なる可能性があると考えており、そうしたハードルを超えるためには工夫が必要だと思っています。

 

 ―――拡大後はどのような運用をお考えでしょうか?

ご担当者様:これまで人事主体で運用していましたが、拡大後は所属主体で限定管理者がフォローを行い、人事はセーフティネットとしてアラート対象者や、アラートが対象外の方(未回答者や全曇回答者)にフォローを実施することを想定しています。

 

3.面談のポイント

 ―――面談の中で意識しているポイントをお教えください。

ご担当者様:R&D人事部ではR&D部門のHRビジネスパートナー(HRBP)としてエンジニアが最大のパフォーマンスを発揮できる環境をつくりあげるため、面談を通じてエンジニアのフォローを行っています。

Geppoのアラート対象者向けの面談においては「傾聴」が重要だと考えております。
相談内容によってはいろいろと伝えたくなってしまうこともありますが、相手の伝えたいことを『否定しない』ことを心がけています。

従業員を大切にして、適宜フォローをしていけるようにする体制を人事と現場で連携しながら整備していくことがポイントです。

 

 ―――新卒社員と中途社員でアラート対応において異なるポイントはありますか?

ご担当者様:新卒社員はGeppoに限らず手厚くフォローを行っておりますが、「入社前に考えていたこととやりたいことが違うというギャップ」を感じている方にアラートが良く出ている印象があり、キャリア志向の確認や必要に応じて人事異動によりギャップを埋めるように心がけています。

一方、中途社員は現場の期待値が高くなりがちで、あまりフォローができていなかった部分が課題でした。そのため、高い期待値に対してあまり活躍ができていないと感じてしまい、「前社との比較でメンタル不調」につながってしまうケースがあったため、皆同様であることを伝え、余計な心配をさせないよう声掛けを行うことを心がけています。

4.今後の展望と求めたい人材

―――Geppo活用して、今後どのような会社を目指していきたいとお考えでしょうか。

ご担当者様:ゴールは入社した方々が活躍し、日産自動車という会社に「定着」していただくことです。

それを支える要因の一つになるのが、上司と部下の円滑なコミュニケーションにあると考えています。その円滑なコミュニケーションを進めるにはGeppoが有用と考えているため、人事と管理職(限定管理者)で連携を取りながら、アラート対応を進めていきます。

 

―――貴社が求めたい人材はどのような方になるのでしょうか?

日産はこれからも多様性ある人たちが自分の可能性を最大限発揮できる会社であり続けます。そんな日産に、「自分を試してみたい」「自分の可能性を広げたい」と思う人がさらに集まれば、我々はもっと強くなることができます。未来に向けて、ともにチャレンジしていきたいという熱い気持ちを持った方に是非来てほしいと思います。

 

―――今後の採用に向けた日産自動車様のアピールポイントを教えてください。

私たちは「共に切り拓く モビリティとその先へ」をスローガンとした長期ビジョン、「Nissan Ambition 2030」を発表しました。ワクワクする電動車とイノベーションの提供、またグローバル事業の拡大を目指しており、2030年までに3,000人以上の従業員を採用する予定です。大きく変化しつつある自動車業界で新たな価値を創造する楽しさ・達成感を味わうことができます。ぜひ一緒に、これからのクルマづくりに挑戦していきましょう。

 

 

―――本日は大変貴重なお話ありがとうございました。

 

 

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