従業員↔人事の信頼関係を築き、現場の生の声を吸い上げることで 「100人の壁を乗り越えた」事例

By Geppo編集部 |
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Geppo編集部
カテゴリー: Geppo導入事例

2018年に母体である税理士法人を設立して以降、業界屈指の成長スピードで事業を拡大しているアーリークロスグループ様。
2022年12月より全従業員、約100名を対象に毎月のパルスサーベイと半年に1度組織サーベイ を実施。
組織の急拡大で従業員のコンディション把握が難しくなる中、両サーベイを有効的に活用し、離職者数を半減させ、「100人の壁」を乗り越えた運用を人事責任者の阪本 紘子様にお話しを伺いました。

事例サマリ_アーリークロスグループ-1



<目次>
  1. Geppoの導入背景 
  2. Geppoの運用体制
  3. Geppo導入効果
  4. 運用のポイント
  5. 組織サーベイ利用のメリット
  6. 今後の展望 


1.Geppoの導入背景

―――Geppo導入前の課題や導入経緯について教えていただけますか? 
阪本様:2018年に法人を立ち上げた際は20名ほどの従業員数でしたが、組織の急拡大に伴い従業員が100名近くになり、拠点も増えた結果従業員一人ひとりのコンディションが把握できない・何を考えているか分からない、という課題が生まれました。
またコロナ前は四半期に一度オールスタッフミーティングを開催し、拠点や部門を超えたリアルなコミュニケーションの場を設けていましたが、コロナ禍でイベントが中止となりこれまでのような対面コミュニケーションが減った点や、ワークライフバランスに変化が生じた結果、それまでに比べ離職者が増加しました。
そこで、従業員と密にコミュニケーションを取れるツールを探していた際に代表の小西からGeppoを紹介されました。


―――代表の小西様からのご紹介でGeppoを知ったのでしょうか? 
阪本様:元々Geppoのサービス自体は株式会社サイバーエージェントの曽山さんのYouTubeで知っていました。
小西からの紹介で、早速Geppoから資料を取り寄せ営業担当の方から話を聞いたところ、機能が非常にシンプルで、特に設問の少なさに魅力を感じました。導入後は毎月回答することになるので従業員の負荷なく運用できるかに重点をおいて複数社検討し、最終的にGeppoを採用しました。


―――導入時に壁はありましたか? 
阪本様:導入にあたって乗り越えなければいけない壁は特にありませんでした。
ただ導入するからには回答者となる従業員からの理解を得る必要があったので、導入前にオールスタッフミーティングや社内コミュニケーションツール(Chatwork)で周知するとともに、NotePMという社内Wikiに運用の流れや閲覧範囲(回答結果は阪本様のみが閲覧)、活用用途(評価には活用しない)を明示したことで、スムーズに運用が開始できたと思います。

 

アーリークロスグループ01

 

2.Geppoの運用体制

―――現状、Geppoをどのように運用いただいていますか? 
阪本様:従業員のGeppoへの信頼という観点から現状、私一人で従業員約100名の管理~対応を行っています。弊社はコメントを書いてくれる従業員が非常に多いので、配信後は定期的に管理画面で進捗を確認し、コメントに返信をしたりアラート発生者にはチャットを送ったり声かけする等のフォローをしています。


―――アラート対応において工夫されている点はありますか?
阪本様:固定3問のいずれかが悪天候の場合は必ず声をかけるようにしています。
ただ、弊社では働きやすい職場づくりに注力しているため子育て中のスタッフが6割以上を占めるのですが、健康面の悪天候についてはお子さんの体調不良等が影響して悪天候になるケースもあり、そういった職場以外の状況も鑑みつつ、コミュニケーションを取っています。

 

 

3.Geppo導入効果

―――Geppoを活用する中での効果はありましたでしょうか? 
阪本様:Geppoだけの効果ではなく様々な取組みを行った結果ではありますが、Geppo導入後、退職者数が半減しました。100人前後の時期には退職が多く、なかなか110人を超えない状況が続いていたのですが、Geppo導入により退職が落ち着いた結果、無事に「100人の壁」を超えることができました。
また、従業員から「社内の雰囲気が非常に良くなった」と言ってもらえることも増えました。
象徴的なエピソードとしては、毎月のコメントで経営への提言や方針に納得がいかないなどの不満を書いていた従業員が、ある日を境にコメント内容が会社への感謝の言葉に変わり、気になって声をかけたところ「コメントに対してすぐに対応してもらえたり、色々と改善していただいたりしたお陰でコメントすることが無くなりました」と話してくれた際に、会社として従業員と本気で向き合っていることが伝わったんだなと実感しました。


―――従業員のコメントを通して実際に行ったアクションや見直した制度などはありますか?
阪本様:たくさんありますが従業員にとって最もインパクトが大きかったのはフレックスタイム制を導入したことだと思います。
また、フレックス導入を機に会社が現場の声を吸い上げスピード感を持って形にしている点も従業員↔会社間の更なる信頼感の醸成に繋がりました。そのほか、コメントを元に研修や同期ランチ会などを実施したことで従業員同士のコミュニケーションも活性化しました。

アーリークロスグループ02

4.運用のポイント

―――運用する上で工夫されていることはありますか? 
阪本様:大切にしているのは従業員との信頼関係ですね。
従業員には私しか知らないと伝えている内容を万が一第三者が知っている、となればこれまで築いてきた信頼を失うことになりますから。内容によっては代表や組織長を巻き込む必要があるケースもあるので、必ず本人の了承を得た上で関係各所に連携し解決に向けて動いています。
今後、人事チームの部下にGeppoの対応を下ろしていくことも考えていますが、この運用は継続します。また、いきなり閲覧権限を広げるのではなく、人事の中でもごく限られたメンバーだけを対象にし、担当者が増える際には社内にもしっかりと周知します。

5.組織サーベイ利用のメリット

―――組織サーベイはどのように運用/活用されていますか?
阪本様:これまでに記名形式で3回実施しました。 結果の閲覧範囲についてはパルスサーベイ同様、私一人です。
実施後は従業員毎に前回比較を行い、例えば経営への共感が低い従業員に対しては「具体的にどういった情報があると働きやすくなるか」等をヒアリングし、代表の小西と相談しながらネクストアクションを検討しています。
また、各部の組織長・課長を集めて結果報告し、組織毎に課題感のある項目については各部で打ち手を検討→共有しあうことで、組織間の交流の場にもなっています。

【人事ポリシー】

アーリークロスグループ03

組織サーベイ結果を踏まえ自社の強みを反映した人事ポリシーを再策定しました。

6.今後の展望

 ―――貴社が求めたい人材はどのような方になるのでしょうか? 

阪本様:弊社は“日々、革新し続ける”という企業理念のもと、創業からIPO、事業承継、M&A、相続まであらゆるニーズに対応した総合型会計事務所です。毎年新たな事業や部署を立ち上げており「成長したい」と考えるメンバーを受け入れ、多彩なキャリア形成を支援しています。
業界未経験者で活躍している従業員も多く、平均年齢は35歳と非常に勢いがあります。そのため変化や失敗を恐れず学び続ける力を持った方がマッチしやすいと考えています。

アーリークロスグループ04

―――本日は大変貴重なお話をいただき、ありがとうございました。

 

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