BIツール活用で従業員のエンゲージメント向上!離職率半減を実現した秘訣

By Geppo編集部 |
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Geppo編集部
カテゴリー: Geppo導入事例

2019年4月よりGeppoを導入し長く活用している日東電工株式会社様。
BIツールを活用して担当従業員の傾向を確認しながらの運用し離職率半減につなげられた運用について人財マネジメント部 キャリア支援・育成グループの皆川様と中村様にお話を伺いました。

日東電工様サムネ



<目次>

1.    Geppo導入のきっかけ
2.    現状の運用について
3.    Geppo活用のメリット
4.    PR貴社にマッチする人材



1.Geppo導入のきっかけ

―――Geppo導入いただいたごきっかけをお教えください。

皆川様:2015年頃から新卒メンバーの離職率が高く、課題を感じていました。厚生労働省が公開している離職状況でも大卒の離職率が約34%とされていますが(※厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」参照)、弊社もそれに近い離職率があり、下げる必要があると判断しました。

まずは当部署で、2017年から年に1回、新卒採用・キャリア採用共にフォロー面談を開始。

面談では、仕事への適応状況や人間関係の悩み、キャリアプランなどについてヒアリング・フォローをしていました。しかし、年に1回では変化を捉えきれないため2019年からGeppoを導入し、リテンション対策として活用を始めました。

 

日東電工様1

―――年に1回のフォロー面談はどなたが実施されているのでしょうか?

皆川様:フォロー面談を開始したころは人事の役職者が実施していましたが、2022年に現在のキャリア支援・育成グループにあたる部署が設立され、年に1回のフォロー面談やGeppoの回答フォローも担当しています。

また、部署内には国家資格のキャリアコンサルタントを持ったメンバーも在籍しており、専門的な知識を活かした質の高いフォロー体制を構築しています。

2.現状の運用について

―――現状のご利用人数について教えてください。

皆川様:利用人数は新卒1年目から3年目までが約400名、キャリア採用1年目と2年目が約 200名で、合わせて600名弱です。元々は新卒のみを対象としていましたが、2023年からキャリア採用者も追加しました。

―――キャリア採用の方々も追加されるようになったきっかけはあったのでしょうか?

皆川様:はい、いくつか理由があります。まず、毎年3月に入社3年以内の離職率を算出しているのですが、新卒よりもキャリア採用の離職率が高いという現状がありました。また面談を通して、キャリア採用者にもきめ細やかなケアが必要だと感じていました。彼らは即戦力として期待される一方で、新しい環境や企業文化に適応する必要があり、特有のストレスを抱えているケースが多いと感じていました。

さらに、近年では新卒・キャリア採用ともに採用人数が増加しており、個々の状況を把握することが難しくなっていました。そこで、よりきめ細やかなフォローアップ体制を構築するために、2023年からキャリア採用者をGeppoの対象に追加しました。

―――Geppoの管理者人数と運用サイクルを教えてください

皆川様:当部署(キャリア支援・育成グループ)で10名ほど設定しています。毎月中旬にGeppoが配信されると、担当者が回答をチェックし、2か月連続で雨マークなどのアラートが発生した場合や気になるコメントを書いた従業員に個別にフォローを行っています。

フォローの内容としては、Teamsでメッセージを送ったり、必要に応じて対面で面談を行ったりするなど、状況に応じて対応しています。
月末には、管理者全体でフォローミーティングを実施しています。このミーティングでは、各担当者がフォロー状況を共有し、月のアラート率や回答率などを確認しています。

また、PowerBIを用いて集計したエンゲージメントスコアの推移などを分析し、組織全体の状況把握と課題の早期発見に役立てています。

―――どのような担当分けになっているのでしょうか?

皆川様:エリアや職種によって担当を分けています。例えば、国内に11か所の拠点がある中で、東北と関東の事業所はAさんが担当、といった形です。

―――集計に関してですが、特に気にかけている項目や独自の集計方法はありますか?

皆川様:Geppo導入当初は、アラートが出ている従業員のみを重点的に見ていましたが、2023年度からは、お天気マークを点数化し、「仕事」「対人関係」「健康」の3項目それぞれを5点満点で評価することで、合計15点満点のスコアで従業員のエンゲージメントを数値化しています。

このスコアを分析した結果、7点を下回ると離職率が高くなる傾向が明らかになったため、7点を下回った従業員には、特に注意してフォローアップを行うようにしています。

――PowerBIの活用についてもう少し詳しく教えてください。

中村様:Geppoの従業員別レポートをダウンロードし、PowerBIで集計・分析を行っています。以前は手作業で集計していましたが、時系列でのデータ推移を把握したいというニーズが高まり、2023年からPowerBIを導入しました。

PowerBIでは、フォロー担当者別、入社年度別、拠点別、組織別など、様々な軸でデータを分析することができます。組織別に推移を可視化することで、どの組織のスコアが下降傾向にあるのか、どの部署で離職リスクが高まっているのかを把握することができます。

日東電工様BI1

日東電工様BI2

 

―――スコア以外で着目しているポイントはありますか?

皆川様:Geppoのフリーコメント欄には従業員が自由に意見や気持ちを記入できます。私たちはアラートが出ていなくても、気になるコメントには目を通し必要に応じてフォローアップを行っています。
また、追加質問機能も活用しています。

例えば、毎年3月には「4月入社の新入社員に応援メッセージを入れてください」という質問を設定し、先輩社員からのメッセージを共有することで新入社員の オンボーディングを促進しています。
さらに「困ったときに相談できる人はいますか?」という質問では、管理者側は「相談しやすい環境である」と感じていた一方、実際には特にキャリア採用者から「相談できる相手がいない」という回答が多く寄せられたのです。

この結果から、キャリア採用者に対するサポート体制に課題があることがわかりました。新卒社員には手厚いフォローを行っている一方で、キャリア採用者には即戦力としての活躍を期待し十分なサポートを提供できていなかった可能性があります。
今後はキャリア採用者であっても、特に1年目は職場全体で丁寧にサポートし、安心して業務に取り組める環境づくりに力を入れていきたいと考えています。

―――回答やスコアは、どのように経営層にフィードバックしていますか?

皆川様:組織全体の状態や傾向を把握するため、経営幹部も参加する会議で共有しています。具体的には、PowerBIで作成したダッシュボードを用いて、各部署のスコアや回答の傾向などを視覚的に分かりやすくまとめています。

個別の回答内容についてはプライバシーに配慮し特定の個人に関する情報は共有していません。あくまでも、組織全体の傾向や課題を把握するためのデータとして活用しています。

――回答者のマンネリ化を防ぐための対策はありますか?

皆川様:管理者の意識を高く保つことが重要だと考えており、
以下の点に力を入れています。

・情報管理の徹底: 個人の回答が権限のない人に漏洩することがないよう、情報管理を徹底しています。従業員が安心してGeppoに回答できるよう、プライバシー保護に最大限配慮しています。

・継続的な改善: 毎月管理者でフォローアップミーティングを実施し、効果的なフォロー方法について意見交換を行っています。

例えば、「一次対応で送るチャットの文面をどのように改善すれば、従業員に響くのか」「OutlookよりもTeamsの方が閲覧率が高いので、Teamsで連絡するようにしよう」など、具体的な改善策を検討・共有しています。

日東電工様2

 

3.    Geppo活用のメリット

――Geppoを長く活用いただいている中で、メリットや印象に残る事例はございますか?

中村様:アラートが出た従業員に話を聞いたところ、深刻な心の不調を抱えていることが分かりました。話を聞いて寄り添うことで、「本当に救われました」と感謝の気持ちをつたえてくれました。その方は、もしGeppoによるフォローがなかったら離職していたと話しており、現在は部署の中心メンバーとして活躍しています。

Geppoによって、問題を抱えている従業員をタイムリーに発見し、継続的にサポートできたことが、離職防止に繋がったと考えています。

――Geppo導入のきっかけとして、離職率の改善を挙げていましたが、導入後に変化はありましたか?

中村様:Geppo導入後、離職率は半分以下に減少しました。もちろん、離職には様々な要因が考えられ、Geppoの活用だけが離職率低減の要因ではありません。
しかし、Geppoを通して従業員の状況を把握し、適切なサポートを提供できたことが、離職防止に繋がったケースは多く大きな成果だと感じています。

4.PR:貴社にマッチする人材

――貴社にマッチする人材像について教えてください。

皆川様:Nittoグループには目指す未来の姿を実現するための経営理念があります。この経営理念には、従業員が大切にすべき価値観や行動指針が具体的に示されています。
Nittoグループ統合報告書2024にも記載している通り、私たちは「多様な人財」を強みとして捉え、一人ひとりが能力を最大限に発揮できる環境づくりに力を入れています。我々の経営理念に共感し、自ら成長を追求できる方を歓迎します。

メーカーとして、技術力はもちろん重要ですが、それ以上に「チャレンジ精神」と「成長意欲」を重視しています。常に新しいことに挑戦し、変化を楽しみながら成長していける人材を求めています。

――本日は貴重なお話をありがとうございました。メーカーとして、より良い製品を作るために、様々な改善に取り組まれている姿勢が印象的でした。
また、Geppoの運用においても、試行錯誤を繰り返しながら改善を続け、従業員にとってより良い環境を構築しようとする熱意に感銘を受けました。日東電工様の今後の発展を心より応援しております。

 

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