「適性検査を組み合わせればより強力なツールになる」美容業界のマネジメント術

By Geppo編集部 |
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Geppo編集部
カテゴリー: 離職防止 Geppo導入事例 人材科学

株式会社ファイブスター代表取締役 佐久間正之さん

福島県にヘアサロンとマツエクサロンを8店舗、栃木県にヘアサロンが1店舗、合計9店舗を運営する株式会社ファイブスター。「真剣に美容のお仕事でお客様に喜んでいただきたいスタイリスト」だけを採用し、また働きやすい環境づくりにも注力され、美容業界ではいち早くGeppoを導入。

代表取締役の佐久間正之さんは、「肌感覚で把握していたスタッフの心理状態を定量的に捉えることができ、適正検査との組み合わせで更に活用幅が広がった」と語ります。

美容業界ならではの導入のきっかけや運用のポイント、導入後の変化や得られたメリットなど、ファイブスター様の取り組みについてお話を伺いました。

事例サマリテンプレート:ファイブスター様事例

 

■Geppo導入のきっかけはスタッフの心理状態と本音の見える化

株式会社ファイブスター代表取締役 佐久間正之さんの写真株式会社ファイブスター代表取締役 佐久間正之さん

ー美容業界でGeppoのようなツールを導入している企業は、現状それほど多くはありません。どのようなきっかけがあり、導入を決めたのでしょうか?

一つは、スタッフの心理状態の見える化ですね。うちはオフィスが東京、店舗は福島と宇都宮で離れていますから、スタッフと顔を合わせる機会が少ない。これまでも月に数回は店舗を周り、必要があれば電話や面談でスタッフとコミュニケーションを取っていましたが、Geppoを導入することで新しい発見があればいいなと思いまして。

ー普段は東京のオフィスにいらっしゃるんですか?

はい。福島にヘアサロンとマツエクサロンが8店舗あって、栃木の宇都宮にヘアサロンが1店舗。合計9店舗運営しています。スタッフは、約40名。店舗に行くのは、だいたい月1~4回ぐらいなので、タイミングが合わないと月1回も会えないスタッフもいます。

Geppoを導入する前は店舗で空いているスタッフを捕まえて、「最近どうなの?」みたいな声かけはしていましたが、たまにしか会わないとスタッフは話しづらいでしょうし、そもそも社長の前では本音が言いづらい部分もあると思います。

 

Geppoにより生き生き働く社員

ーGeppoの導入は、それまでのコミュニケーションを補足する意味合いもあったんですね。

美容業界って離職率が高いんですよ。それに、辞めていくときは本当の理由が見えないケースが多いんです。例えば親が病気になったり、家族が不幸になることが多い(笑)。

本音の見えない辞め方が多かったので、面と向かって言いづらいことでも、Geppoなら本音が見えるかもしれない。課題はスタッフの心理状態と本音の見える化で、それを解決できるかもしれないと思い、導入を決めました。 

■Geppoは仕組みがシンプルだから業務のスキマ時間に入力できる

ー佐久間さんはリクルートライフスタイルご出身と伺いましたが、Geppoを知ったきっかけは紹介でしょうか?

いや、違うんですよ! Facebook広告にGeppoがでてきて、存在を知りました。まず、リクルートとサイバーエージェントの合同の取り組みという点がおもしろかった。それに、リクルートは適性検査の生みの親ともいえる会社ですから、信用もありますよね。

ー導入に関して、社内から意見や提案はありましたか?

私の一存で決めました。コスト的に高いものであれば社内で検討したかもしれませんが、Geppoは低コストですし、回答結果をチェックできるのは僕と副社長と人事の3人だけですから、あまり慎重にならずに、まずは入れてみようかなと。あまりしっかり説明しすぎると身構えてしまうので、さらっと「こういうものをはじめるよ」と全体にアナウンスしました。

ー他に導入を検討しているヘアサロンでは、店舗数が多いと全体のアナウンスが難しいという意見もあります。どうやって全体にアナウンスされたのでしょうか?

スタッフ全員が入っている、LINEグループです。LINEで「Geppoっていう新しいシステムを導入します」と発信しただけ。特に反対はありませんでした。仮に業務に支障がでるほど時間を取られるのであれば反対がでるかもしれませんが、Geppoの仕組みはシンプルだから基本1人1分もあれば回答できます。「3つの質問にマークで答えるだけだよ」と説明したらみんな理解してくれました。

 

Geppo告知画面

ーデスクワークの企業であれば1人1台のパソコンがありますが、ヘアサロンの場合、スタッフの入力方法はどうされているのでしょうか?

一般的なオフィスだと、1人1台のパソコンとメールアドレスがありますよね。でも、ヘアサロンは各スタッフにパソコンもアドレスも割り当てられないので、個人のスマホとメールアドレスで入力をしてもらっています。月初に入力のお願いをして、お昼休みや業務の合間に入力しているみたいですね。

 

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■会社として力を入れていたことが、Geppoの導入で数値として見れるようになった

店舗写真

ー運用方法についてお伺いしたいのですが、コンディションが悪いスタッフがいた場合、どのようなアプローチをしているのでしょうか?

基本的には、アラートがでているスタッフから優先的に対応します。2ヶ月連続で雨マークだとちょっと危ないなと。仕事満足度、人間関係、健康の3つの質問があって、うちは健康で雨マークをつけるスタッフが多いですね。

健康面の問題は難しいところがあって、必ずしも職場が原因でなく、プライベートに問題があって健康に雨マークをつけるスタッフもいます。

 

Geppoはモバイルでも確認ができるスマホでスタッフの回答履歴を即確認し、すばやく対応する

ーアラートがでているスタッフにはどのような対応をされていますか?

店舗に行ったときに声をかけて、具体的に話すこともあります。あとは、電話ですね。アラートがでているスタッフの空いている時間を見つけて、店舗に電話をします。顔を合わせなくても、電話の声の感じでわかることもありますし、こちらからアプローチをすることが大事かなと。

それに、僕はスタッフが話しやすいような雰囲気づくりを心がけているので、現場の上司や人事に言えないようなことを話してくれるケースも多いですね。

残念ながら、雨マークが続き、それがなかなか改善せずに辞めてしまったスタッフが2人ほどいました。一人は、実際に働いてみて、そもそも美容業界の仕事が向いていないという理由で退職しました。これは仕方がないケースです。もう一人は、パートナーが土日休みだから、自分も土日に休みがないと仕事とプライベートの両立が難しいというもの。

接客業だと、土日休みを設けることは基本的には難しいことかもしれません。でも、どうしたら土日に休みを設けられるのか、今後は考えていきたいです。Geppoを導入したからといって全ての退職を防げるわけではありませんが、毎月のスタッフの本音を把握し、コミュニケーションを重ねることで退職理由が特定できる為、退職したスタッフの声を次に活かすようにしています。

ちなみにうちはほぼ残業なし、休日出勤なしですから、健康に関する質問でも労働環境の問題でアラートがでることはありません。

 

Geppoは最高の定着支援ツールと語る佐久間さん

ー素晴らしいですね。他に取り組まれていることはありますか?

リクルート流のマネジメントです。例えば、四半期ごとに個人の表彰、年間でチーム賞を作り旅行にいけるような環境づくりです。僕自身、リクルートにいたころは表彰されたら嬉しかったし、頑張りがちゃんと評価されればモチベーションにつながりますよね。給料も指名数と売上が前年、半年前と比べて伸びていれば、きちんと上げられる仕組みを作っています。

また、採用においても人間性を重視した採用をしており、採用やマネジメントを工夫し、スタッフが働きやすい環境づくりには注力している結果として、Geppoの人間関係は非常に良い状態となっています。

会社として力を入れていたことが、数値化して見える。これだけでもGeppoを導入してよかったと思いますよ。

ーGeppoを運用するうえで、他に工夫されている点はございますか?

採用時に適性検査を導入しており、その結果を運用に活用しています。Geppoは仕事満足度、人間関係、健康に加えて4つ目の質問を設定できますが、うちは毎月「友人・知人に自分が働いている会社をオススメしたいですか?」という質問にしています。この質問に対して低い点数をつけたり、フリーコメントでネガティブなコメントを書いたスタッフがいた場合、まずは適性検査の結果を見ます。

性格的にネガティブな傾向があるなら、多少の雨マークやネガティブなコメントは確認程度にしています。反対に、適性検査ではネガティブな傾向がないスタッフが批判している場合は、何に対して不満があるのか具体的にヒアリングするようにしています。

ーもともとの性格を加味したうえで判断しているんですね。

Geppoと適性検査を合わせると、より強力なものになります。入社したときに適性検査を受けてもらっているのですが、8割ぐらいは当たっているかなと。美容業界も適性検査は絶対に活用したほうがいいですね。

■美容業界は肌感覚の仕事。だからこそGeppoが活きる

美容業界とGeppoについて語る佐久間さん

ーGeppoの導入後、もっとも変わったことは?

Geppoの導入前は、スタッフのコンディションを見るときに定性でしか判断ができなかった。それを定量化できるところが、もっとも変わったところでしょうね。導入前には、定性的に肌感覚で把握していたことがGeppoの回答結果とほとんど当たっていたので、これは定量数値として使えると思いました。自分が管理できるスタッフの人数は限られていますから、今後会社の規模が大きくなったときに、僕以外の誰かがスタッフの管理をすることになる。そうなったときに、スタッフのコンディションが定量化できていれば、僕から管理者に的確な指示をだすことができます。

あとは、幹部のマネジメントスキルも把握できる。スタッフのコンディションが安定していれば、しっかり管理できているということですから。違う観点でも使えるってすごいですよね。

ー最後に佐久間さんが考える美容業界の課題と、それに対してGeppoがどう役立つか教えてください。

美容業界って感覚の仕事なんですよね。もちろん、技術に関しては理論化されたものがあります。でも、トレンドは数値化できませんし、出店に関しても数字を見ずに肌感覚で判断する経営者が多い。銀行で経営計画書をだしてくださいと言われても作ったことがない、数字に弱い人が少なくない。だからこそ、Geppoが役立つと思っています。

Geppoは晴れ、曇り、雨マークで視覚的にも感覚的にわかりやすいだけでなく、従業員のコンディションが定量的にデータ化される。美容業界の人でも、導入しやすいツールだと感じています。

 

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